


ジャボチカバの異変に気付いてから1ヶ月以上が経った。
無残に萎れていく葉がやがて一枚一枚音を立てて落ちていく。
樹木の時の流れの中で、己の死をゆっくりと悲しんでいる様だった。
そこ彼処の小枝が萎縮し黒化し始めた。
この1ヶ月間祈る思いで水を遣るものの、時既に遅い事は悟っていた。
熱帯果樹は一度調子を落とすと決して立ち直らないことは熟知している。
相方が強い剪定をしてはどうかと提案した。
しかし、もうこのままそっとしておいてあげたかった。
ところが...
良く見ると辛うじて萎縮を免れた小枝から新しい葉が出ているではないか。
僅かに残った枯葉と見分けが付かず、全く気付かなかった。
そうか!ジャボチカバの新葉は赤茶色だった!!
未だ生きている!!
ありがとう、生きていてくれて、ありがとう。
播種から撮影日まで:5046日